2024年7月20日[土]に専修大学神田キャンパス10号館におきまして、2024年度の総会および大会を開催いたします。
ご参加のほどよろしくお願いいたします。
【追記】各発表の概要文を記したプログラムは以下のリンクよりダウンロードできます。
2024 年度研究大会
日時:2024年7月20日[土]
会場:専修大学 神田キャンパス 10 号館 10114 教室、控え室 ゼミ 1012E 教室
(会場へのアクセスににつきましてはhttps://www.senshu-u.ac.jp/about/campus/ を、また教室にかんしましてはhttps://www.senshu-u.ac.jp/about/campus/の10 号館をごらんください)
12:30-12:50 開会挨拶・総会
一般発表
12:50-13:30
瀧口隆「ジル・ドゥルーズ『シネマ』における自由間接話法の射程」
(司会:⻘山太郎)
13:30-14:10
上野隆弘「オブジェ学とは何か——ダゴニェにおける芸術と工業」
(司会:池田忍)
14:10-14:50
細井綾女「『たった一つの、私のものではない言葉』:在日朝鮮文学の定義を問う」
(司会:小川歩人)
15:00-17:30
シンポジウム「言語と社会」
趣旨:「美しい書物は、ある種の外国語で書かれている」。プルーストがサント=ブーヴに抗して述べたように、言語芸術はしばしば特異な文体を伴いますが、それはなにより生き方の問題にほかなりません。たとえば日本語やフランス語といった言語は、特定の社会で、標準語の資格で、規範として機能して、一定の規則に従って読み書き聞き話すことを要求します。言語の使用は、慣用や慣習とは切り離せず、特定の社会での生を反映するのです。しかしながら、「言語」というものは、たとえ等質的にみえたとしても異質さを含んでおり、同一なものにとどまらず変化します。社会が内的に分化しているように、言語も職業や階級、人種、ジェンダーなどに応じて分化しており、「ひとつの」と数えられるメジャーな言語のうちで、マイナーな言語がざわめいています。そうした多言語的な状況下で、ひとはさまざまな言語と出会い、ときに、今までにない言葉を編み出すのです。それは、生き方の発明でもあるような「技法=芸術」であるでしょう。本シンポジウムでは、本学会の設立趣旨で掲げられる「多言語的」な志向に鑑みつつ、「言語と社会」のテーマのもと、言語の重層性や、生の最中で立ち上がる言語、他者の言語との出会いなどについて、言語理論、文学、哲学の観点から考えます。
報告 (1) 平田公威「音から歌声へ、文から文体へ——ドゥルーズ゠ガタリのマイナー言語論を手がかりにした考察」
報告 (2) 酒井麻依子「経験を言葉にもたらすこと—— 言語の権力」
報告 (3) 深澤明利「私を作る記憶、記憶を作る私—— ウラジーミル・ナボコフ『記憶よ、語れ』を読む」(仮)
(司会:檜垣立哉)
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